Q.現在のプロジェクトを教えてください!

自動車は、環境対策、安全性、快適性を向上させるため、エンジン、トランスミッション、車間距離や車線維持システムなど、様々な機能や装置において電子制御による性能向上が図られています。それらの電子制御を行うコンピュータがECU(Electronic Control Unit)であり、私はハイブリッド車向けのECU開発に携わっています。具体的には、ハイブリッド車に欠かすことのできない充電に関わる開発で、私はテストチームの担当として、他社の開発チームとタッグを組み、テスト手法やプロセスの確立、テスト結果の報告、テストの自動化などを担っています。この開発現場では、熱気、スピード感、品質意識、そのどれもがとにかく高い。そんなプロフェッショナルなメンバーが揃う環境の中で、未来の安全で快適なクルマづくりの一端を担うという挑戦には、大きなやりがいを感じています。

Q.このプロジェクトではどんな苦労がありましたか?

この開発では、欧州の自動車メーカーを中心に策定された車載ソフトウエア開発における標準規格『AUTOSAR(オートザー)』に準拠することが求められます。日本ではまだ馴染みのないAUTOSARの理解には、本当に苦労したことを思い出します。仕様書は全て英語で、その量も膨大です。名古屋大学とクレスコはAUTOSARに関する共同研究を行っており、その研究に携わるクレスコの先輩から教えを受け、外部研修に通い、仕様書と向きあい、未知の領域を学ぶ日々が、正直キツイと感じる事もありました。しかし、AUTOSARは日本でこれから主流になる規格の1つであり、それを学ぶ機会は非常に貴重。さらに、AUTOSARに関する質問や意見を求められることが徐々に増えてくるにつれて、学ぶことが面白くなっていきました。日々鍛えられることばかりですが、クレスコの挑戦させてくれるこの環境は、自分を成長させる上で、恵まれている環境だなと実感しています。

Q.今後、どのように成長していきたいですか?

一年目の時、先輩に言われた「お客様が言葉にできない“想い”を察して提供するのがクレスコの仕事だ」という言葉が今でも胸に残っています。当時の私は、言われたことをやるだけで精一杯でしたが、お客様と一緒に仕事をしているからこそ、こちらの考えを積極的に提案していこうという姿勢や行動をする先輩は、私にとってのロールモデルでした。まずは自分だけの強みを身につけ、お客様のやりたいことの一歩先を読んで提案できるような交渉力や推進力を身に付けて、お客様に貢献していきたいと思っています。

Q.クレスコの強みとは?

希望を親身に聞いてくれるところ
上司や先輩のアドバイスが
私の道を拓いてくれました。

PROFILE

就職はIT業界と決めながら、アプリか、組込みか、やりたいことを絞り切れずにいた。実際に経験して、自分がやりたいと思えることをやりたい。クレスコには、そんな想いが叶えられる制度があることが、入社の決め手となった。

 

入社1年目
メガバンクの情報系システムのシステム移行を担当。開発前の計画フェーズから関わり、金融系の厳しい正確性を体感し、社会人としてのレベルの高さを思い知る。


入社3年目
車載システムの開発を担当。初めての組込み開発で、JavaやAndroidに大苦戦。だが、プロフェッショナルな先輩から日々学ぶことで、組込み開発の魅力に引き込まれる。


入社4年目
組込み開発の道に進むことを決め、前述の車載ECU開発のプロジェクトを担当。


※内容はインタビュー当時のものです。