2011年に新卒で入社し現在10年目、2020年度からクロステック事業部の新任マネジャーとなった浅内 隆志。大学では宇宙の研究者を目指すものの、ITに興味を持ち始めクレスコに入社します。若くして管理職に登用されている浅内のクレスコでの歩みをひも解きます。

「宇宙」の世界観に憧れた幼少期

▲クロステック事業部 第三クロステックセンター プロジェクトマネージャー 浅内 隆志

 

浅内がインフラエンジニアとして働く原点となったのは「宇宙の世界」でした。

 

宇宙に興味を持ったきっかけは、小学1年生のころにした父親との何気ない会話でした。

浅内 「父親が画用紙に太陽系の絵を書き始めたんですよ。太陽が真ん中にあって水星、金星、地球が回っている、太陽に比べて地球はこんなに小さいんだよと説明され、子どもながらスケールが大きい!と思ったんですよね(笑)。

 

その幼少のころの原体験がきっかけとなり、大学院生まで宇宙の研究者を目指していました」

大学・大学院では基礎物理学を専攻し、宇宙の研究を続けてきた浅内。しかし、このまま研究者の道を進んでいくよりも、生活に身近なITの分野で、これまで学んできたことが生かせないかと思うようになりました。そこで、研究者の道から、企業への就職に路線変更します。

 

就職活動している当時は、社名も全然知らず面接の練習だと思って受けたIT企業のクレスコ。しかし、思いのほか話しやすく良い人が多いと肌で感じた浅内は、選考を通じてだんだんと志望度があがっていきます。

 

そして、2011年に新卒でクレスコへの入社を決めました。

クレスコ入社後に出会った、憧れの人たち

▲プロジェクトメンバーとソーシャルディスタンスを保って談笑する浅内(写真左から2番目)

 

浅内がクレスコに入社し最初に配属されたのは、入社前に提出した配属希望アンケートの通り、インフラを担当する事業部でした。

浅内 「希望通り基盤事業部に配属されました。配属直後はネットワーク系をやりたいなと漠然と思っていましたが、最初にアサインされたプロジェクトはネットワークを扱うプロジェクトではなかったんです。それでも、来るもの拒まず、なんでも吸収してやるというスタンスでしたので、そこに対する違和感はありませんでした」

3カ月の新人研修を終えて最初にアサインされたプロジェクトは、トラブルを抱えていました。浅内は、当時の心境を振り返ります。

浅内 「トラブルプロジェクトだったので、管理職級の社員の方々が次々とヘルプで参画してきました。トラブルの対応に追われ忙しい状況の中でも、管理職の方々が頻繁に話しかけてくれたんです。周りの社員が私のことを含めメンバーのことをよく見てくれているな、ちゃんとしているな、こういう風になりたいなという気持ちが自然と芽生えました。

 

新人のときにそうした方々と出会えたことは、自分の中でも大きかったです」

「クレスコという会社が気に入った」というよりも「クレスコで働く人が好き」、改めてそう感じた瞬間でした。

プレースタイルは「コツコツと」

▲四半期に一度行われる「+1Action Award(※)」で専務から表彰される浅内

 

入社2年目以降も、インフラエンジニアとしてさまざまな経験を積んでいきます。これまで経験したプロジェクトの中でも一番印象的だったのは、入社3年目から5年目に参画した某地方銀行様向けの監視/運用システムの更改プロジェクトでした。

 

参画から2年を経て、更改プロジェクトのサービスインを迎えます。

浅内 「入社してからこれまで、提案活動や要件定義、開発・構築の経験はありました。しかし、サービスイン前に次のプロジェクトにアサインされることが多く、システムのサービスインの経験がありませんでした。ゆえにサービスインを担当することに不安がありました」

経験がないことを当時の顧客にも率直に明かし、現場プロジェクトマネージャーとも相談しながら、ひとつひとつ不安要素を解消していきました。

浅内 「このプロジェクトで自分が担当者として一連の工程を経験し、やりきったことで、キャリアとしても自信になりましたし、一人前に近づいたかなと思います。また、このプロジェクトでの経験からシステム全体像がイメージできるようになりました。

 

そこから少し欲がでまして(笑)。『次のプロジェクトはアプリケーションが乗っている基盤を担当したことがないからやってみたい!さらに、保守工程の経験がないから保守をやらせてほしい!』と希望を出しました」

浅内は当時の部長に直訴。部長の尽力もあり、希望したことが実現できそうなプロジェクトへアサインされます。次のプロジェクトではインターネットバンキング、顧客直結のシステムの更改プロジェクトです。プロジェクトも数名から十数名と大きくなり、これまでにはなかった、チームづくりの難しさとやりがいがあったと浅内は話します。

浅内 「与えられた仕事ではなく、一人ひとりが小さなことでもいいので主体性をもって行動することをメンバーには伝えていきました。私自身も、メンバーの小さなアクションを拾って感謝するなどの活動を続けていきました」

感謝を伝えるアプローチが実を結んだのか、メンバーの主体的な行動が増えていき、顧客からも信頼を得てビジネスを拡大していきます。社内でもこうしたプロジェクト活動の功績が認められ、浅内は2017年に社内表彰されました。

 

※:全プロジェクトの中から付加価値(+1 Action)の活動を行った社員を表彰

新任管理職、新たなステージで抱く夢

▲2020年3月オンライン開催された幹部会にて新任幹部紹介を行う浅内

 

クレスコでは半期に一度、管理職登用のための昇格試験が実施されています。クレスコの管理職として、自身が実践していくことを小論文にまとめ、社長を含めた役員に対してプレゼンテーションを行います。

浅内 「実は私、2018年に昇格試験にチャレンジして一度落ちているんです(苦笑)。役員の方々には、私の発表に自信がなさそうに映ったみたいでした」

それでも浅内は、あきらめません。自分が掲げた小論文テーマの活動を、プロジェクトで実践することによってブラッシュアップし、同時にそのテーマに対する自信を深めていきます。

 

そして2019年、一度目と同じテーマである『クレスコを成長させるための組織形成』でリベンジしました。                  

浅内 「顧客に貢献するための組織ってどんな組織だろうか?という疑問を掘り下げていった際に、まずは自分たちの組織からより良くしていかなければならないと考えていました。昇格試験に落ちてから1年間で経験したことを踏まえて、改めて気持ちを伝えましたね」

2020年4月から管理職という新たなステージへ。心の内側で抱く夢のひとつに、浅内の入社時の体験がありました。

浅内 「私が入社して間もないころにアサインされたプロジェクトで、自分が出会った管理職の方たちへの憧れがありましたが、今は私がその立ち位置になりました。今度は私が、若手やメンバーから憧れられるような管理職になっていきたいです」

浅内はクレスコのマネジャーとして、クレスコが成長していくための屋台骨をこれからも支えていきます。

 

※ 記載内容は2020年7月時点のものです