IT未経験でクレスコに新卒入社し、2022年度で5年目を迎えた山﨑 千春。現在は航空および旅行業界のシステムの維持管理チームに所属しています。リーダーとしてチームプレーを重視し、一体感を醸成することに注力していると言う山﨑。これまでのキャリアで得た学びを振り返りながら、将来の展望を語ります。

行動制限の緩和で盛り上がりを見せる航空・旅行業界をチームリーダーとして支援

▲事業部で実施したチームビルディング研修で浅草に行ったときの一枚(山﨑は写真右から2人目)

 

2023年2月現在、主に航空業界や旅行業界に向けたシステム開発を担う第二ビジネスソリューション事業部に所属する山﨑。担当するのは、大手旅行会社が提供している旅行システムの案件です。

山﨑 「この案件には開発チームと維持管理チームがあって、私は維持管理チームにいます。

維持管理チームの仕事は大きく3つで、1つ目は定例作業。システムを円滑に動かすために定期的に行う必要があるものです。

 

2つ目は非定例作業。関連するほかのシステムがリリースされる場合に影響を調べたり、トラブルが起きれば原因を調査するなど、状況に応じて発生する作業です。

 

3つ目は問い合わせ対応。システムを利用する一般ユーザーからいただく問い合わせのうち、お客様である大手旅行会社内では処理できなかった内容に対応しています」

山﨑自身は維持管理チームのリーダーとして、開発チームと連携しながら業務を進めています。

山﨑 「メンバーは、私、2年目の若手社員1名、ビジネスパートナーと呼んでいる他社エンジニアの方1名の合計3人。私はリーダーとして作業計画やスケジュールの立案、タスク分配などの役割を担っています。

 

この事業部には若い社員が多く、私以外にも20代でリーダーを務めている人が多いです。部長からも『若い人にどんどん頑張ってほしい』と言われています。

 

コロナ禍による行動制限が緩和され、お客様の業界にも明るい兆しが見えてきました。みんなで一丸となって業界再興に向けて取り組んでいます」

ことあるごとに、“みんな”という言葉を使う山﨑には、1年目から一貫して大切にしていることがあります。

山﨑 「みんなが気持ち良く働けるように自分が動くことを意識してきました。クレスコでは協力会社の方々と一緒に仕事をする機会も多いですが、どの会社にいるかは関係なく、個人として信頼関係を構築できるようにしてきました。

 

その方が、自分のコミュニティも広がりますし、何より会話をする中で、相手が少しずつ心を開いてくれるのがわかるとうれしいです。単純に、人が好きなんです」

わからなかったら聞けばいいし、勉強すればいい。未経験で奮闘する中で得た気づき

▲旅行が大好きで、学生時代にもいろんな国を訪れた

 

学生時代、山﨑は環境学部に所属し、アメリカの環境法などを学びました。畑違いのIT業界に興味を持った理由をこう語ります。

山﨑 「手に職をつけられる仕事がしたいと思っていました。会社に頼ることなく、自分ひとりでどこでも生きていけるようになりたいと考えていたんです。

 

いろいろな業界を見て回る中で、どの業界でもITが欠かせないことを実感し、それなら、ITを専門に扱う会社に就職して技術を身につけるのがいいと考え、IT業界に的を絞りました」

一方で、IT業界に対して、漠然と閉鎖的なイメージを持っていたと言う山﨑。そのイメージを覆すきっかけとなったのが、クレスコとの出会いでした。

山﨑 「人や社内の雰囲気が明るく、居心地の良さを感じたのを覚えています。説明会や面接でクレスコの人と接しているうちに、一緒に働く自分の姿が想像できたことが入社の決め手になりました。

 

また、クレスコでは面接を終えるたびに、合格/不合格に関係なくフィードバックがもらえるんです。一人ひとりの学生ときちんと向き合ってくれる会社だと思ったことも好印象でした」

2018年に入社した後、山﨑は大手航空会社系列の旅行会社向けの、法人旅行予約システムの開発を行いながら、少しずつ技術を身につけていきました。

山﨑 「クレスコでは参画する開発案件の希望が出せるようになっています。私は飛行機や空港が好きなので、航空業界を第一志望にしたところ、それがかなう形で配属されました」

興味のある分野ではあっても、当初は先輩たちが何を話しているのかさえ理解できなかったと言います。

山﨑 「大変だったというよりは、新しいことを学んでいる楽しさを実感していました。『スポンジのようになんでも吸収してやる』という心意気で、ノートとペンを持って先輩のところに行き、不明点を一つひとつ聞いて回りました。

 

みんな忙しいのに、質問したらすぐに教えてくれるし、すぐに解決できないことは残って一緒にやってくれました。本当に感謝しています」

ところが、ひとつ理解してもまた不明点が出てくる日々が続く中で、いつまでこんなことが続くのだろうと途方に暮れた時期もあったと言います。

山﨑 「そのとき先輩から、『私も最初は何にもわからなかったし、今でもわからないことがある。わからないことがあるのは悪いことじゃない』という話を聞いて、『わからなかったら聞けばいいし、勉強すればいいんだ』と吹っ切れました」

SEの業務にはコミュニケーションがとても大切

▲業務知識を得る一環として、飛行場見学に参加したときの一枚(山﨑は写真右)

 

先輩から多くのことを学んできた山﨑は、海外のエンジニアとのコミュニケーションからも多くを学んだと言います。

山﨑 「入社2年目に航空会社の社内システム開発案件に携わっていたときは、韓国や中国出身の協力会社の方も多く、日本語レベルもまちまち。『どんなふうにお願いすれば気持ち良く仕事をしてもらえるのか』など、どのようにコミュニケーションをとって信頼関係を築くかを考えながら業務をしていました」

入社4年目に航空会社の別の開発案件に携わった際は、オフショア開発(※)先のベトナムとの窓口を担当。依頼内容を噛み砕いて伝えた上でスケジュールを立て、何を誰が担当するかを決めたり、成果物を受け取って品質を確認したりすることが主な業務でした。
※システム開発業務を海外事業者に委託・発注すること

山﨑 「当時、オフショア開発に対して、品質などの面で慎重になる人もいました。でも、窓口として接する中で、ベトナムメンバーみんなが頑張っていることが、ひしひしと伝わってきました。

 

ベトナムではどのように作業をしているのか?品質を保つにはどうしたらいいか?どう伝えれば、ベトナムのメンバーの頑張りをお客様に伝えられて、ベトナムのメンバーが報われるか?そんなことばかり考えていました」

現在、リーダーとして維持管理チームを率いる上で、当時の経験が大いに役立っていると言う山﨑。

山﨑 「それまでは自分の担当作業をどう進めていくかという視点でしたが、これらの経験で、相手のことを考える視点が身につきました。

 

改めて振り返ると、SEの業務にはコミュニケーションがとても大切だと思います。いくら技術力があっても、コミュニケーションがとれなければ、相手にやってほしいことが伝わらないですし。

 

特にリーダーになってからは、業務を依頼する機会が格段に増えました。心がけているのは、『このチームのために頑張ろう』と思ってもらえるような雰囲気づくりです。フルリモート勤務となりコミュニケーションの機会が極端に減ってしまったので、チーム3人だけの朝会を開いて雑談をするなど、これまでの経験を活かしながら連帯感を保つようにしています」

やりたいことは発信する。仕事もプライベートも大切にできるロールモデルを目指して

▲第二ビジネスソリューション事業部 システムエンジニア 山﨑 千春

 

山﨑にとってのやりがいは、興味のある業界に携われていることだと言います。

山﨑 「興味のある業界だから、自分も当事者としてユーザーの気持ちが理解できますし、困っている人がいれば力になりたいという想いで仕事に取り組むことができています。

 

今の案件で言うと、問い合わせ対応があったときは、一般ユーザーを直接手助けできていると実感できることも、やりがいにつながっています」

そんな山﨑のいまの目標は、自分が後輩の女性社員のお手本になることです。

山﨑 「私がこれまで携わってきた案件には女性社員が少なく、近い距離で目標にできるようなロールモデルがいませんでした。また、大変な事態が生じて残業が続く状況も経験しました。

 

だからこそ、ワークライフバランスを実現し、仕事に妥協せずに頑張る一方、家庭やプライベートも大切にできている姿を周囲に見せていきたいと思っています」

その上で大事なことは、発信することだと続けます。

山﨑 「ベトナムとの窓口を担当した案件への参画は、入社1年目から『ベトナムと仕事がしたい』と伝えていたことを当時の部長が覚えていてくれて、希望をかなえてくれたんです。

 

仕事なので、100%思い通りにはならなくても、社員の意思を最大限に汲み取ろうとしてくれるのは、この会社のとてもいいところだと思います。後輩にも『やりたいことがあったらまず言った方がいい』と必ず伝えています」

もちろん、だからといって個人プレーをするつもりはありません。

山﨑 「クレスコにはいろんな人がいます。ですが、困っている人を見つけたらすかさず声をかけるなど、互いに助け合おうとする人は多いと感じます。個人的にはその方がうれしいので、私はこれからもチームプレーを意識していきます。

 

入社前にIT業界に対して抱いていた閉鎖的なイメージとは全然違いますね。実際、SEの仕事って、私の経験上は、コミュニケーションをとっている時間のほうが多い気がします」

山﨑はこれからも、チームの一員として自分らしいキャリアを描き続けます。クレスコだからこそ実現できることを成し遂げるために。

 

※ 記載内容は2023年2月時点のものです