新卒採用で入社、数々のプロジェクトを経て
クレスコの未来戦略に携わる事業企画・経営企画・人財戦略の室長を歴任。
現在は会社を進化させる新部署で活躍する彼のキャリアステップを紹介します。

入社1~3年目

金融系アプリケーション開発を担う部署に配属。簡単なプログラムに苦戦し、上司に「センスがない」とまで言われるも、自分の書いたコードでシステムを動かす楽しさから無我夢中で取り組み、2年目にはテクニカルリーダーに。その後、通信系システムで初めてプラットフォーム(OS・ミドルウェア)構築を経験。それがきっかけで大手保険会社のプラットフォームを担当することになり、重要なサーバ保守を任される。プロとして信頼されるよう猛勉強しつつ、サーバが恋人のように愛おしくなるほどの責任と愛情を持って取り組んだ。

入社4~5年目

自身初の本格的なプラットフォーム構築、そのシステム稼働後の保守運用を担当。システム構築はお客様のシステム全体をどうデザインするかを考え、実現する仕事。システムを大きくデザインできるのはシステムエンジニアである私たちだけという責任とやりがいを感じる。だからこそプラットフォームの技術を極めたいという思いが募り、5年目のキャリア面談で、マネジメントかテクニカルを極める道かを選択する際、テクニカルの道を選ぶ。

入社6〜9年目

プロジェクトリーダー(PL)を任され、約10名のチームのマネジメントを経験。対話を大切にした人間味のある信頼関係を築き、チーム一丸となって結果を出すことに成功する。それを機に「人と人との関係づくりに注力したい」と思うようになり、キャリアをテクニカルからマネジメントへ変更。プロジェクトの予算管理・提案・交渉などでお客様の上層部やキーマンと接する機会が増え、入社9年目にはプラットフォームソリューション事業部の部長に昇格。

入社9〜12年目

部全体の目標達成を考えながらプロジェクトを管理する、「管理者」兼「経営者」の視点を学んだ時期。メンバーが能力を最大限に発揮できるよう組織改善も進めた。また、会社全体の中長期戦略にも携わり、なかでも人財育成に注力。「ITSM※」を活用した新しい育成や、企画提案力強化のための「リーンキャンバス※」などに取り組み、社内のビジネスアイデアコンテストで高評価を得る。その後、中期経営計画を策定する事業企画室の室長に就任し、事業企画と人財採用・育成を両輪で回していく役割を担う。

  • ITSM(ITサービスマネジメント):ITサービスを提供するために必要な、あらゆる要件を整理したマネジメント活動(仕組み)のこと。
  • リーンキャンバス:顧客への価値提供とその活動へ徹底的に集中し、他の活動をそぎ落として高速仮説検証する手法。事業、サービスのスタートアップ検証に活用されている。

入社13〜15年目

中期経営計画を策定するポジションから、推進を担う経営企画室の室長に就任。会社のビジョン実現のために社員同士でディスカッションをする場「クレカム(CRESCO Ambition 2020 Come's True Work Shop)」や、社内向け情報共有サイト「Ambiってる」の立ち上げ、社員の働き方向上を目指した基幹システムの企画などを手がけた。また、人財戦略室の室長も兼任。事業戦略と連動した採用、技術者がキャリアアップするためのスペシャリスト制度の構築、より高い技術を習得できる育成プログラムの強化などを、中期経営計画に基づいて実践。夢を「描く」立場から「実現する」立場になり、現場を理解・共感させていく難しさを味わう一方、社内の豊富な人脈という財産も得た。

入社16年目〜現在

新設されたサービスコンピテンシー統括本部で、クレスコを進化させる全社横断プロジェクトを担当。自社が持つ「技術」とニアショア・オフショアの「リソース」を活かした新たなビジネススタイルへのシフトを、トップと現場をつなぐ潤滑油の立場から推進している。自分に期待を寄せて任せてくれる仕事なら「なんでもウェルカム」。期待に全力で応える楽しさを味わいながら、「クレスコが好き!」という社員を増やし、もっともっと好きになってもらって社外にも波及させていくことを目指している。

現在〜これから

エンジニアから会社全体を見据える立場へとキャリアを変え、組織や人を成長させる面白さを実感している現在。過去にコーチングのプログラムに参加したこと、また自分の強みを見つける外部研修で「成長促進」というキーワードが挙がったことで、自らの「軸」を改めて意識するようになった。自身が60歳を迎える頃、クレスコは設立50周年。それまで会社の成長のために全力を尽くし、周年記念式典にはお世話になった先輩方を招待することが密かな楽しみだ。

 

※内容はインタビュー当時のものです。