建築系出身で、ITの世界に飛び込んだ村松 若菜。2022年新卒入社と若手ながら、技術コミュニティ分科会のリーダーや、社内イベントの出展など、業務以外の活動にも積極的に挑戦しています。その原動力や目指すものとは。

“学ぶ”文化に乗っかって、新しいことに挑戦

▲IoT&モビリティ事業部 システムエンジニア 村松 若菜

 

2022年に新卒でクレスコに入社した村松。3か月間の新人研修期間を経て初めて携わった業務は、サテライトオフィスサービスを展開する企業向けの機械設置案件でした。

村松:「キッティング作業や、関東各地に点在する店舗で実際に機械を設置していました。2022年の9月からは、さまざまなセンサーとAIを連携させることができる、IoTプラットフォームのウェブアプリ開発・運用・保守を行う案件も加わりました。こちらは現在も続いています」

約1年半携わっているこの案件で、大きく視野が広がったと言います。

村松:「クラウドに触ったのも初めてですし、アジャイル開発を取り入れて、効率的に無駄なく業務を進めるなど、さまざまな面で非常に学びが多いです。先輩方の技術力の高さに圧倒されそうになりますが、少しずつ資格を取得するなど、追いつけるように頑張っています」

2024年1月からは、業務とは別の部署活動の一環として、ノーコードツール開発も始まりました。

村松:「同期から、『Raspberry Pi(※)を使ったノーコード開発に興味ない?』と声をかけてもらったことがきっかけです。Raspberry Piを触った経験がなかったので、『やる!』と回答しました」


※Raspberry Pi:小さな電子基板に、電子機器の制御などを行うマイクロコンピュータ(マイコン)の機能を実装したハードウェアのひとつ

新しい業務や技術の習得には、先輩社員の手厚いサポートがあったと言います。

村松:「もちろん自己学習も必要ですが、先輩たちが勉強資料とかを作ってくださって、いろいろと教えていただくこともありました。経験の浅い私としては非常にありがたかったですね。

 

クレスコは資格取得の補助や、有志の勉強会や技術コミュニティなど、学んだり、学び合ったりする文化が浸透していると感じていて、新しいことにもチャレンジしやすいと思います」

建築からITに転身した決め手は、圧倒的な“人の良さ”

▲大学院の研究室の様子

 

入社早々幅広く活動している村松ですが、学生時代は建築を専攻していました。

村松:「もともと数学が好きだったことと、就職を考えたときに、手に職をつけたいと思って理系を選択しました。また、絵を描くことも好きだったので、絵が描ける理系の分野は建築かな、と考えて建築科を選びました」

大学院に入ってから、プログラミングの楽しさに出会います。

村松:「大学院ではVRも扱っていて、教授から、『1週間で仮想空間上に何かをつくれ』という課題が与えられたことがありました。学部の4年間で、プログラミングに触れる機会は一切なく、完全な未経験だったので…無茶ぶりだと思いましたね(笑)」

ところが、実際にプログラミングをしてみると、“楽しい”という気持ちになったと村松は振り返ります。

村松:「その時に扱ったのはC#というプログラミング言語でした。とても楽しかったので、
教授に『この後もVRをやっていきたい』と直談判して、大学院卒業までの2年間はずっとコードを書いていました。もともとPCゲームが好きで、『いつか自分でゲームを作ってみたい』と思っていたことも大きかったかもしれません」

そうして村松は、建築業界とIT業界を軸として就職活動をしました。

村松:「最終的に、建築系の会社とクレスコの2社から内定をいただくことができました。その中でクレスコに決めたのは、面接官の方々の人柄です。

 

就職活動の時期がコロナ禍だったため、どの企業も面接はオンラインが中心で、会社の雰囲気がわかりづらい状況でした。でも、クレスコは面接中の雰囲気が一番和やかで、とても穏やかに話ができたんです。面接後にフィードバックをもらえたのもクレスコだけで、細やかに対応してもらえたことに魅力を感じました」

社内活動にも積極的に参加。仲間とともに楽しみながら学ぶ

▲2023年の“FamilyDay”にて、同期とともに開発したゲームを披露

 

村松は、2023年に社内で“アジャイルひよこ会”を立ち上げました。

村松:「クレスコにはAIやクラウドなど、特定の分野を学んだり発信したりするコミュニティが複数あり、私はその中のひとつである“アジャイルコミュニティ”に参加しています」

アジャイルコミュニティには、さらに細分化したテーマを扱う分科会があり、どの分科会に入ろうか検討していたところ、コミュニティ立ち上げメンバーである上司から「自分で分科会を立ち上げてみない?」と声がかかったと言います。

村松:「当時まだ新卒1年目でしたが、『せっかくだからやってみよう』と思い、同期を何人か誘って立ち上げたのが“アジャイルひよこ会”です」

ひよこ会では、コミュニティと新卒社員をつなぐアプリの開発を行っています。

村松:「コミュニティは規模もテーマもたくさんあるのですが、コミュニティ説明会があるわけではなく、口コミで知るのがほとんどです。

 

興味のあるコミュニティに気付かないのはもったいないので、いくつかの設問に回答することで自分に合ったコミュニティを表示する、診断アプリのようなものを開発していて、来年入社する新人に使ってもらおうと考えています」

ひよこ会以外にも、2023年に開催されたFamilyDay(※)では、メタバースを体験できるゲームを開発しました。

※FamilyDay:2022年に始まった、社員のご家族をクレスコ本社に招き、社員が用意した企画を通じて、社内の様子や雰囲気を体感できるイベント

村松:「2022年のFamilyDayに母とゲスト参加したのですが、その時の“メタバース体験”コーナーがすごく楽しそうだったので、2023年はメタバース体験の運営側として参加しました」

村松は、おもちゃのフライパンにマイコンをくっつけて、フライパンを振ると画面の中のフライパンも動く機能を開発し、「画面上で次々と降ってくるオリジナルキャラクターを合体させて、フライパンの上でキャラクターをどんどん大きくしていく」ゲームを、同期と2人で作りました。

村松:「マイコンとパソコンをワイヤレスで接続する技術などを学ぶことができましたし、実際にゲームで遊んでくれたゲストのみなさんにも喜んでもらえて良かったです」

いろんな知識を持っておきたい。それを叶える土壌

▲会社主催のゲーム大会にて(村松は写真右)

 

若手ながら、積極的に活動している村松。そのモチベーションは「新しい技術や知識を身に着けること」だと言います。

村松:「大学や大学院で情報系のことを深く学んできたわけではないので、知らないことの方が圧倒的に多い状況です。活動すれば、何か学びがあると考えているので、『まずはやってみよう』と、いろんなことに首を突っ込んでせわしなく動いています(笑)。こういうことを“楽しい”と思えることも大きいですね」

当面の目標は、ひとりでウェブアプリを作れるようになることだと、村松は続けます。

村松:「ウェブアプリ開発はプログラミングだけでなく、通信とか組み込みソフトの話が出てきたりして、幅広い知識が必要になってきます。なので、いろんな知識を持っておきたいです」

「挑戦したい」「やってみたい」という本人の意思を尊重するクレスコの社風も気に入っているそうです。

村松:「私は機械を触る業務とアプリ開発の両方を経験しましたが、会社によっては珍しいことなのでは、と思います。クレスコは独立系のSIerなので、携われる分野が幅広いという強みがありますね。だからいろんな分野を学べるし、『やりたい』と言ったことは大体やらせてくれるので、そこがすごくいいなと思っています」

そんな村松の考えるクレスコの一番の魅力は、“人”だと言います。

村松:「どこかのタイミングで社長の冨永さんが、『技術力は後からいくらでも育てられるが、考え方や人柄はこれまでの人生の結晶なので、会社でゼロから育てるのは難しい。だからクレスコは、技術力があるだけではだめで、技術力がなくても人への気遣いやチームワークを大事にできる人を採用している』と話されていました。この考え方に非常に共感したのを覚えています。

 

実際に、入社前の内定者の時も、入社後も、先輩方にとても良くしていただきました。そのような人柄があるからこそ、有志のコミュニティも数多くできて、勉強会を穏やかに進めることができるのだと思います」

さまざまな知識をつけるため、主体的に行動し続ける村松。それを後押しするフィールドを使って、彼女は今後も挑戦し続けることでしょう。

 

※ 記載内容は2024年1月時点のものです