2023年中途入社の松本圭介(仮名) は、所属するCreageビジネス事業部で、物流業界の社内システムのクラウド移行業務に従事しています。体育大学出身でありながらIT業界を目指した経緯や、他社のエンジニアから多くの刺激を受けたというTopSE(社会人エンジニア向け教育プログラム)で学んだこと、自身の目指すエンジニア像などについて語ってもらいました。

企業向けの案件と自社サービス開発の両面でクラウドに携わる

▲学生時代の剣道大会にてパシャリ 

 

現在松本は、物流業界のお客さまの社内システムクラウド移行案件に配属されています。

松本:「アーキテクトとして、現行のシステムをどのようにクラウドに移行していくかを考える業務をメインで担当しています。物流業界特有のセキュリティルールがあるため、それに合わせてシステム構築していくことが求められます。

 

現在の案件に加わったのが2025年7月で、クレスコに入社した2023年からの2年間は、業種を問わずクラウドの導入や移行を担当するチームに所属していました。クラウド構築のサポートから、『クラウドを導入したいけど、どうすればいいの?』というお客さまからのご相談への対応まで、幅広い経験を積んできました。」

現在の案件と並行して、自社サービス“Creage”の設計にも携わっています。

松本:「2023年10月から、“Creage(クレアージュ)”という、クレスコが提供しているクラウド総合支援サービスの設計にも加わるようになりました。“Creage”の中には数々のサービスラインナップがあるのですが、私が担当したのはクラウドのアカウント管理をサポートする“Creage Account+”というサービスの設計です。特定の企業を対象とした開発案件と異なり、サービスとしてどうあるべきか、お客さま全般を対象に考える必要があるので、新鮮なやりがいを感じています。」

案件やサービス設計でともに働くメンバーとの関係性も良好だと言います。

松本:「社歴や年齢の壁を一切感じない点が、クレスコの特徴だと思います。例えば何かについてチームで話し合う場面では、入社1〜2年目の新人も含め、誰も遠慮せず自由に発言しています。また、チャレンジすることに対してとても寛容です。『出る杭を打たない』んですよ。失敗を恐れることなく、誰もがチャレンジしやすい環境に、非常にありがたみを感じています。」

IT業界に進むきっかけとなった、体育大学でのスポーツパフォーマンス研究

▲2025年6月の剣道大会では準優勝!

エンジニアとしては珍しく思える、体育大学卒という経歴を持つ松本。IT業界とのつながりとなったものとは。

松本:「もともと、私は体育の教員を目指していて、体育大学へ進学しました。特に興味を持ったのが、スポーツをしている時の体の動きを研究する“スポーツパフォーマンス”という分野です。小学1年生から続けていた剣道にも、得た知識を活かせる部分が多くあったことが理由です。

 

この研究の目的は、競技者のパフォーマンスからデータを収集・分析することで、良い結果に導くことです。学んでいく中で、エンジニアにつながる部分が多くあると感じ、次第にITエンジニアを目指すようになっていきました。」

就職活動はほぼIT業界に絞り、卒業後は独立系SIerに入社しました。

松本:「クレスコに入る前の会社では、クラウド環境の基幹システムの運用・保守などを担当していました。

転職を意識したのは、入社から2年ほどたってからでした。はじめはクラウドの知識が無くて苦労していた運用・保守の仕事にもかなり自信がついてきていたところでしたし、人間関係も良好だったのですが、その分、良くも悪くも変化がなく、先が見えすぎている気がして。『今後も同じことをやり続けるのかな』と不安になったんです。そこで、開発などの他業務にチャレンジできる機会を求めて、転職を決意しました。」

新たなチャレンジを求め、居心地の良い環境を離れることを決意したという松本。転職先にクレスコを選んだ理由はなんだったのでしょうか。

松本:「数社を検討した中で、最終的にクレスコと外資系SIerの2社に絞り込みました。ともに独立系で、事業内容的には大きな差はありませんでしたが、1つ違いを感じたのは、社員の方たちの仕事に向き合うスタンスの部分です。クレスコからは、企業の課題に対してチーム一丸となって向き合う姿勢を強く感じ、この点が入社の決め手になりました。」

他社のエンジニアから大きな刺激を受けたトップエスイー(TopSE)での1年間

▲TopSE修了記念の賞状とトロフィー

 

2024年4月からの1年間、松本は社外活動の一環として、国立情報学研究所が実施している教育プログラム、トップエスイー(TopSE)を受講しました。

松本:「トップエスイーでは、基礎となる理論と実践的な演習を通して、最先端のソフトウェア工学を学びます。私はその存在を、たまたま社内の掲示板で知ったのですが、ある日、上長から『松本さん、トップエスイー受講してみない?』と声をかけていただいて。それまで部署内で受けた人はほとんどいなかったのですが、面白そうだったのでやってみることにしました。

 

プログラムでは、アジャイルやアーキテクチャ、セキュリティなどさまざまな分野から、自分の興味関心に合わせて講義を選択、受講できるようになっています。いわばエンジニアの集まった大学のような感じですね。私は普段の業務と親和性の高いクラウドを一通りおさえたうえで、データサイエンス、生成AIを中心に学びました。」

トップエスイーで学んだ1年間の中で得たものは、知識やスキルに留まりません。

松本:「トップエスイーを受講してすごく良かったなと思うのは、他社のエンジニアの方と一緒に学んだり、何かを作ったりする経験を積めたことです。いろんな業種の方たちと、技術のトレンドや自分の案件、会社のことなどを話せる機会というのは、社会人になるとあまり多くないですからね。

 

一緒に講義を受けた仲間からは、『一流のシステムエンジニアになってやるぞ』という気概のようなものを感じましたし、そういう人たちとともに1年間仕事と両立してやりきったことは、自分にとって大きな自信にもなりました。この自信は、今も私にとって大きなよりどころになっています。」

幅広い知識と経験を積んで、周りから頼られる、オールマイティな存在に

▲チンアナゴに囲まれ…

クレスコ入社から2年あまり。自分自身の強みについてはどのように考えているのでしょうか。

松本:「昔から、課題解決力が自分の強みだと思っています。解決策を見つけるためには、まずさまざまな情報を収集して、そこから必要な情報を取捨選択していく必要がありますが、そのような思考や作業自体が好きなこともあり、強みにつながっているのだと思います。ITを課題解決の手段として、お客さまの課題、抱える不安要素をより良い方向にもっていくのは仕事の大きなやりがいです。」

知的好奇心が旺盛なタイプだという松本が描く将来のエンジニア像とは。

松本:「体育教師を目指していた過去もあるくらいなので、以前は案件や組織をマネジメントする立場になることを目指していました。でも今は、技術者として幅広い知識やスキルを身につけていくことを最優先の目標に置いています。

 

現在業務で携わっているクラウドや、トップエスイーで学んだデータサイエンスをはじめ、今はとにかくいろんな技術に触れ、学ぶことに楽しさを感じています。一つの分野に特化するというキャリアもありますが、私は以前から『何でも知りたい』という性格なので、縦というよりも横方向に知識を伸ばしていこうと思います。

 

全ての分野で一流になるのは難しいでしょうが、将来的には、『あの人に聞けばたいていのことは何でも答えてくれる』と言ってもらえるようになりたいです。いわば、“技術の何でも屋さん”ですね!実際にどのようなキャリアになるかはまだ明確にはわかりませんが、いずれにしても、人から頼りにされる存在になることが私の目標です。」

プライベートでは、剣道の都大会優勝を目指し練習に励む一方、剣道連盟の活動として子供たちの育成に携わっている松本。クレスコの軽音部にも所属し、ベース担当としてバンドの土台を支えています。公私両面で“頼られる人”になるため、日々成長を続けています。

※ 記載内容は2025年8月時点のものです。